風の向くまま

〜Oz's Leaves管理人のブログ〜
奇祭
マンガ/読書
「奇祭」杉岡幸徳 実業之日本社

奇祭評論家の杉岡先生と編集担当の鈴木さんがおしゃべりしながら奇祭をめぐるという趣向で、日本各地の不思議なお祭りを写真入りで紹介された本。

性器の形のご神体を持って練り歩くとか、秘宝館的なアヤシイお祭りがあることは知ってましたが、秘宝館祭りがまさかこんなに沢山あるとは(笑)。日本人、、、エロ好きですね。
貞淑さとか一夫一婦制といった社会通念は、明治時代にできたものとの注もあり、その昔は性に関しては本当に奔放だったようです。
結構驚いたのが、昔は入り婿は村の他の男たちにひどく迫害されたそうで(村の共有財産である女を取ったということで)、裸揉みのような祭りで苛められて、中には殺されてしまったケースもあるとか。なんかライオンとかオオカミみたい。昔の人にとって「性欲」のウェイトは本当に高かったんだなぁと改めて思いました。


個人的に一番の奇祭は、やはり青森のキリスト祭りでしょうか。竹内巨麿という人の書いた竹内文書というトンデモ本によってでっち上げられた説に基づいて成立したお祭りがずっと続いているもの(ちょっと身もふたもない言い方ですが)。元がトンデモ本でも、ここまで続けちゃったらやめるにやめられない。。。よな。なんかすごい話です。

それ以外にも、神官に大根をぶつけるとか芋の茎の長さを東西で測りあうとか、シュールなお祭りが大量に。中には「牛乗り・蜘蛛舞」とか沖縄の「パーントゥ」とかかなり怖いお祭りも紹介されてます。
対話形式なので、臨場感があって気楽には読める。お祭りの背景とか歴史とかもうちょっと触れられてたらもっと良かったんですが、そういうのはネットでいろいろ調べられますからね。

でも、この奇妙なお祭りの数々をずっと続けている人たちがいるのがすごいと思います。人手が集まらなくて困ったりとかしないのだろうか。自分は祭りと縁のない子供時代だったので全くぴんときませんが、やはり子供の時から祭りを伝承していくのがごく自然なことになっているのかな。とにかく存続のために協力していく人たちのバイタリティは本当に尊敬できます。
|2015.03.24 Tuesday |
愛のむきだし
映画/展覧会等
満島ひかりの演技が話題になっていたので見た。Wikiなどを読んだ限り、途中で飽きるかなと思ったが、飽きずに最後まで見てしまった。主役の3人を始めとする出演者の演技と、画面作りの妙といったところか。本当にここまでの時間をかける意味はあったのか、推敲と整理不足の長い小説みたいな印象も確かにある。でもまあ「時間が長い」というのを話題作りにする手もあるのだろう。

通り一遍の映画ではないので自分なりに解釈してみたいと思ったが、解釈するには細かいあらすじが必要で、かなり細かいストーリーを書いてしまった(ネタバレになっているのかどうかは、わからないが)。映画を楽しみに見たい方は、以下お読みにならないでください。
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|2015.03.23 Monday |
ウェブはバカと暇人のもの
マンガ/読書
「ウェブはバカと暇人のもの」 現場からのネット敗北宣言 光文社 中川淳一郎 2009年

釣り気味のタイトルだが結構面白かった。不特定多数のコメントにさんざん苦労させられてきた鬱憤を爆発させてる感じも少々あるが(笑)、自分も日頃感じていることがうまくまとめてくれてる感じだった。まあ統計などの裏付けがあるわけじゃなく、著者の感覚的なものなので、これが本当に真実なのかどうかはわからないが。

この本のキモは「暇人はせっせとネットに情報をアップし、リア充はそれを実利に生かしている」ってことだと思う。リアルの社会で成功している人は、客の前で話せば金になることを、わざわざ時間をかけて(それも金にならないのに)ネットにアップなどしないし、その時間もない。

興味深かったのがネットと既存のメディアの重なり方で、一番重複しているのはTV。つまり多くのネット民はTVを見ている。両方とも「固定料金で見放題」というところが同じで、暇な人間ほどのめりこみやすい。
じゃあTVがネットに取って食われているかというとそんなことは全くなく、まずはTVで見たものを、ネットでネタとして挙げているので、TVの優位性は崩れていない、とのこと。著者のサイトでも「TVでもっとすごいのを見た」とか「TVでこう言っていたので、この記事は間違っている」といった書き込みが多いのだそうだ。

一番重複しないのが雑誌で、出版社がネットで発信しない記事はネットでは話題にもならない。わざわざ金を出して雑誌を買って情報を得ている人たちは、それをブログで話題にしたりはしないというわけだ。
雑誌や(たぶん新聞も)ターゲットが決まっているので、読み手が作者の意図とは異なる部分の揚げ足を取って、差別だとか失礼だなどと妙な突込みをしてくることはない。だが不特定多数が読むネットでは、わけのわからんコメントや突込みが入って炎上するようなことも多いので、結局無難な、当たり障りのないことしか書けない。
「ネットが自由と考えているのは失うものがない人だけだ」という著者の言葉は言いえて妙。自由なはずのネットが一番不自由というのは皮肉なものだが、でもそれは実際そうだと思う。

そして著者は一時期はやったWeb2.0や双方向性に関しても懐疑的な事例をあげる。そういった概念が役立つのはある程度限られたコミュニティにおいてだと。極論すれば一般コンシューマーを相手にする場合、インターネットは所詮「看板」と割り切ったほうがいいということか。ヘタに顧客の声を集めようとするとリスクも大きくなる。


インターネットは確かに便利だが人間はネットによって賢くなるわけじゃない。愚かな言葉が簡単に表面に出てくるようになってしまった部分もある。でもそれは普通選挙と同じように必要なことなんだろう。
だからこの著者が言うようにインターネットがリアルに負けたわけじゃない。普及につれて、使う能力を持っている人達だけが使っていた「理想の世界」だったインターネットが、「現実の世界」に限りなく近づいただけなんだろう。そしてこの本の発売から5年経って、ビッグデータが扱えるようになった今、ネット民の声は「傾向」として集約することで、初めて役に立つようになったと言えそうだ。
|2015.03.22 Sunday |
シャニダールの花
映画/展覧会等
たまたまWOWWOWで映画「シャニダールの花」見た。正直、うーん、なんだかなぁという印象が否めなかったのだけど、なんでそう感じてしまったのかは、こちらの記事が本当に素晴らしい分析をされていて、いちいちごもっともでしたので、そちらをご覧ください。

で、こういった理詰めの分析とは別に、何か釈然としないものを感じながらこの映画を見終わった。それは、作り手が、"植物に征服される人間"というシチュエーションを肯定してるのかしてないのかが中途半端で、誰に感情移入したらいいのやら、大変に居心地が悪かったからだ。

胸に花が咲いた少女たちは、周囲から不気味がられるでもなく(本人が恐れないのは、花が宿主を落ち着かせるために化学物質を放出している可能性もあるが)、大金をもらってなに不自由ない贅沢な管理下におかれている。なんのために花が使われているのかが全くわからないので、入院している少女達が、花を宿したことで何を引き換えに失っているのかが描かれない。
身寄りのある患者なのに、花の採取後に患者が死んでも、完全にごまかしきれてるようで、特に"組織"が糾弾される様子も描かれない。"組織"の象徴として描かれる吉崎所長も、後悔も開き直りもなくのほほんと生き延びている。

ヒロインの響子は花の魅力に取り込まれて胸に咲いた花を増やそうとする。それを阻止しようとする恋人の大滝は、人が人であろうと雄々しく立ち向かう風情ではなく、ただ魔花の進化についていけない情けない存在として描かれていく。
植物によって滅ぼされていく破滅ものなら、いろいろ足掻いても敵わないという無力感のようなものが表現されて、それで、作り手の立つ側=視聴者を引き込む側は人間なのね、と思えるのだが、この映画はそうではない。だからといって完全に花の側に立ってるのでもなく、「実はあの花、ヤバいんだよ」みたいなことが語られたりする。
「本音としてはみんなで花になったらいいと思うんだけど、映画でそれを言っちゃまずいかなぁ」みたいな中途半端さから抜け出せない。

人間がきちんと生きていくことはかなり大変だ。「ただ何も考えず夢見るように生きていけたらそれはそれでラクかもしれない」という妄想は、折に触れて、多くの人の心に、強烈な麻薬のように浮かんでくるものだ。
この映画の監督や脚本は、その麻薬に負けてしまっているように感じられて、それがとても釈然としなかったのである。
|2014.09.16 Tuesday |
LANはつながるがインターネットにつながらない
PC・開発系メモ
ネットから外しておいたXPマシンを、先日マイクロソフトが出してくれたパッチを当てようと久しぶりにLANにつないだ、ら、家内LANにはつながるのに、インターネットにはつながらない状況に。

このPCはIP固定にしていたのでいったんそれを自動取得にしてipconfig/renewをしたり、再起動したのに、それでもうまく行かない。別のPCでネットを調べて、結局、

「ipconfig/release」・・・これがポイントだったらしい
「ipconfig/renew」

でつながるようになりました。

ただ、謎なのが、IPを固定にしてたと言っても重複はしてなかったんですよね‥‥。なんでこんなことになったやら。
DHCPの振り分け範囲とは違うIPを設定してたはずだったのだけど。

参考になったページ
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0504/01/news096.html
|2014.05.04 Sunday |
ロリポップ マルチドメイン化
PC・開発系メモ
このサイトは2001年8月にスタートしましたが、翌9月、遊び仲間の富澤南桃堂のドメイン[sazanpeach.com]を取得し、asahiネットから(←ほんとに良いプロバイダだったのですが)[sazanpeach.com/ozleaves/]にお引っ越し。当時は個人向けレンタルサーバーは無くて、やり方分かってるから〜と当時会社で使ってたASJのサーバーを借りたんですよね。年間で20,000円近いお金を払った気がする‥‥。
その後もうちょいと安い@YMCにドメイン毎移管。そして、ちささんから教えて頂いたロリポップに2005年に引っ越してきました(ドメインは心配だったので老舗の別会社にお願いしてます)。そしてロリポのあまりの安さに「ozleaves.com」ドメインも取ることにして、今に至ります。

当時は1契約で3つのブログが使えるのが便利で、二つのドメインを二つの契約のままずっと継続していたのですが、今となってはsazanのブログもあまり使ってないし、思い切って整理したり一部無料版JUGEMにしたりで、二つをマルチドメイン化することにしました。

で、いくつか引っかかったことをまとめておきます。

1)ロリポブログを無料版JUGEMにするには、ロリポ側を削除して、新しいJUGEM-IDを取り直し、データを引っ越すしかできない(何かちょっと外したら無料版になるってものでもないらしい)

2)同様に、A契約のロリポブログをB契約に付け替えることもできない。B契約側で新しいブログを作ってデータを引っ越すしかない。(既にマルチドメイン化してあってA契約にPとQのドメインが設定されてる場合、PのサブドメインのブログをQのサブドメインに変更することは簡単です)

これらの事を考えると、ブログの画像はレンタルサーバー側に置いておいたほうが無難な気がします‥‥。画像をブログのエリアに置いとくと、引っ越そうと思った時に大変‥‥。ブログのダウンロードとアップロードって、基本文字情報しかできないですものね。


3)契約Aの独自ドメインPを、契約Bのドメインにするには、まずA側で、独自ドメイン設定を外してから、B側に設定する。
ここで当然だけど困るのが、A側でPドメインを解除したとたん、Pドメイン配下のメールアドレスが全部削除されること。その上、B側にPドメインを設定した後、20分ほどはメールアドレスが作れません!

ここんとこ、自分が昔やってきた別会社へのサーバー移行とちょっと違ってました。昔は両方のサーバーに、同じメールアドレスが設定されてて、あとはDNS次第だったわけですよ。DNSが書き換わるまでは、いくつかは古いサーバーに到達しちゃうけど、それはあとからサブドメイン使ってそっちに入ればいいわけで。

だけどロリポで移動しようとすると、完全にメールの空白期間ができる‥‥ってことみたい。だから明け方とか、人からメールが来ない時にやったほうがよさそうです。私も昨日の朝一でマルチドメイン化したのですが、5:00前に起きてやるつもりが、寝坊して6:00過ぎから作業始めたんで、結構焦りました。

ただまあ、ネームサーバーの変更しなくていいから、新しく作ればすぐそっちに来るようになりますが、やっぱ早朝とか、人からメールが来ない時にやったほうが無難な気がするな。
 
|2013.10.14 Monday |
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